大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻の院試合格体験記&対策 その1
みなさんはじめまして私立大学4回生の野郎と申します!
この度、2022年度の大阪大学の院試に合格しましたのでその合格体験記と実際行った対策について当ブログにてお伝えしていきます!
今日は簡単な院試の概要と面接の実際に体験したことについて述べたいと思います!
目次
ぶっちゃけ院試は受かるの?
単刀直入に言いますとほぼ受かります笑。
まずはこちらをご覧ください。
実際の合格発表時に掲載していた受験番号です。番号はぼかしてありますが、約100名ほど合格者が出ています。2022年度の受験者は私が試験会場で数えたのですが、120人くらいだったので、約8割以上は合格している計算になります。
(※注意 これは応用化学専攻のみなので他専攻の方はわからないです><)
なので、だいたい受かると思ってくれて大丈夫です。
しかし何もしなくてもいいというわけではないので、次から受験科目・形式について各試験のコメントを添えて簡単に説明していきます。
受験科目と形式について
まずはじめに工学研究科応用化学専攻の受験科目は物理化学・無機化学・有機化学・化学英語と面接です。
この中でみなさんが気になるのはあまり学習しない化学英語とやっぱり面接だと思います。
しかし後で詳しく説明しますが化学英語と面接は実のところ簡単に突破できます笑
逆にいえば基礎科目・専門科目を重点的に対策しないといけません。特に物理・有機化学はしっかりと対策した方がいいです!
物理化学の傾向
物理化学は大問2問から3問構成で出題され、主に熱力学・電気化学・分子分光学など幅広く問われるので、広く勉強しないといけないです。
例えばシュレーディンガー方程式や井戸型ポテンシャル、ヤブロンスキー図、マクスウェルの関係式の導出、ネルンスト式の導出などが挙げられます。
2022年度の問題では、あまりこれまで出題されなかったTafelプロットやButler-Volmer式など電気化学分野が結構問われました。(ふざけるな)
無機化学の傾向
基礎科目の無機化学は錯体・分子軌道論・各元素の周期性などが主に出題されます。
具体的には、d電子錯体のエネルギー準位、ヤーンテラー歪み、錯体の中心金属の酸化数、CO,N2の結合軌道・反結合軌道のエネルギー図の図示などが挙げられます。
こちらは、物理化学と違い結構暗記ゲーなところがあるのでぜひとも抑えておきたい問題です。
有機化学の傾向
有機化学は基本的な反応機構の図示、生成物の構造式からNMRの同定までとかなり多くの範囲から出題されすべてを網羅するにはなかなか骨が折れる分野ですが、易しい問題も数多く出題されるのでコツコツと点を稼ぐことができるという利点を持っています。(私は苦手でした笑)
具体的には、Claisen縮合やMicheal付加など名称がつく反応の生成物の構造式、有名な反応の反応機構(ベンゼンのニトロ化反応など)、阪大が大好きなフロンティア軌道論を用いたペリ環状反応などが挙げられます。
2022年度ではクメン法の反応機構が出題されました。
化学英語
まず化学英語とはなんぞや?という方に簡単に説明すると化学に関する英語で化学反応やそれにともなった操作の英語についての問題です。
例)ギ酸は加熱すると分解する(Formic acid undergoes decomposition when it is heated)
問題は3ページ構成で、1ページ目が論文の読み取り、2ページ目が上の例のような和英の問題、3ページ目がグラフや表から与えられた質問に英語で答える問題(字数制限あり)
難しく感じますが化学英語101という本を購入してやりこむと楽に突破できます笑
面接
最後に面接についてです。正直なにも苦労することはありません。たしか聞かれたのは次の3点です。
- 志望動機
- 試験の出来
- 雑談
1に関しては出願時に志望動機書を提出するので、それをそのまま答えればいけます。
自分のときはめっちゃフランクだった感じがします。(夏なのでスーツがクソ暑い)
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は各科目についての簡単な概要を述べていきましたが、まずやるべきことは1にも2にも主要科目3教科です!実際に使った問題集や教科書など詳しい話については後ほど改めて伝えたいと思います!
では!(^_^)ノ